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カリキュラムの特色と構成
最終更新日:2005.03.30

心理学専攻 カリキュラムの特色と構成

淑徳大学大学院総合福祉研究科心理学専攻では、次のように教育目的を定めております。
すなわち、社会学や社会福祉学との連携的視点から今日頻繁する社会問題・社会病理現象を「心の問題」として把握し、これへの心理学的対応を可能とする自他に関する心理学的理解と、それに基づく適格な行動をなしうる高度の能力をもつことによって、社会福祉的問題を含む社会的問題の解決に寄与し、今日の日本の福祉社会の構築に、家庭や地域社会など広く諸方面において貢献しうる人材の養成、とりわけ学校や職場等において、人間の成長とその社会生活についての、豊かな理解と広い視野を具え、広く心理的な相談に応じうる臨床心理専門職の養成を教育目的としております。

 心理学専攻のカリキュラムは、上記の教育目的を承けて、修士課程のカリキュラム表のように構成されております。そのカリキュラム上の主たる特色は、以下の5点に要約されます。

  1. たとえば学校における暴力行為、いじめ、不登校など児童生徒の問題行動や、家庭内の親子間の暴力、児童虐待等の諸問題に対処し、その解決に寄与するためには、それらが青少年の発展途上に生じた問題である以上に、人間の誕生から死に至るまでの発達の諸過程とその教育に関する深い心理学的理解を欠くことはできないため、発達心理学の領域の科目が、心理学専攻の一つ重要な柱として配置されております。

  2. さらに学校における児童生徒の問題行動はもとより、夫婦間のドメスティック・バイオレンスや親子間の家庭内暴力、児童虐待等の諸問題は、今日、単なる個別的で特殊な現象であることを越えて、明らかに社会問題や社会病理現象ともなっている以上、それら諸問題への対処、解決を図るためには、それら諸問題が生起する社会的場面や社会的背景への社会心理学的理解が必要であるため、社会心理学の領域の科目もまた、一つの重要な柱として配置されております。

  3. これらの発達心理学及び社会心理学の分野の理解を十分に踏まえつつも、今日、心理学出身者がそれら諸問題へ具体的に対処し、その解決に寄与しようとするには、何よりも臨床心理士等の臨床心理専門職として活動することが社会的に広く要請されております。そのため、それを養成するための臨床心理学の領域の科目が、一つの重要な柱として配置されております。

  4. 以上のような各心理学分野の研究においては、それら諸分野の基礎に、あるいはそれらと並行して、それらを支える研究の方法に関する素養も不可欠であるため、研究法及び方法論に関する科目も基礎領域として配置されております。

  5. 臨床心理学領域には、日本臨床心理士資格認定協会の所定カリキュラムの必要科目を配置したほか、事例研究に関する演習等をも配置し、その充実を図っております。

 心理学専攻の臨床心理学領域は、(財)日本臨床心理士資格認定協会から第1種指定大学院として指定されております。



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