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2000年3月、私は大学を卒業し、高齢者通所施設に就職して介護現場に身を置きました。当時の私は勉強嫌いのため、お世辞にも賢いとは言えない人間でしたが、働く中で、利用者の皆様と一緒によりよく生きることを追求するこの仕事に魅力を感じるようになり、できる限りの力を業務に費やしました。毎日笑って過ごせるように励みました。毎日が充実していました。
しかし、3年半の月日が流れ、私は次第に限界を感じ始めました。どうしても考えていることができない苦しみ、利用者や施設が抱える問題に飛び込めない苦しみ、何が最善なのかわからない苦しみ、様々な苦しみがたまり始めました。それらの苦しみに私は翻弄されどうすることもできなくなり、もがくだけでした。今思えば、その苦しみが私を大学院へと向かわせたのだと思います。
現在、大学院に入って1年3ヶ月が立とうとしています。入学当初、私は苦しいことを訴えることしかできず、先が見えない状態でした。ですが、指導教授をはじめ、多くの先生方がそのような私を受け入れて下さったことで、今の私がいます。今は目の前に見えている世界が少しずつ広がり、鮮明に見えるようになりはじめ、自分の可能性が広がっているように思えます。大学院での学びは、直接苦しみを癒す薬のようなものではなかったのですが、私は大学院での学びを通じて、苦しみに立ち向かう勇気を得はじめ、苦しみとどう対峙するか考えるようになりました。今、私は大学院に来たことを本当に良かったと思っています。
先にも述べましたが、私は勉強が嫌いでしたので、大学院での勉強も正直辛いです。ですが、その辛さの先に希望があり、可能性が広がっていますので、今はその辛さを乗り越えることの喜びを感じつつあります。そして、一緒に歩んでくれる友達や先輩がそばにいることで、くじけずにいられます。進むことができます。私はこの機会を最大限活かして、自分の可能性を広げ、もう一度社会へ飛び出していきたいと思います。 |