淑徳大学が開設している社会福祉研究所は、発達臨床研究センターと総合福祉研究室及び共同研究推進室の三つの部門から成り立っています。
発達臨床研究センターは、淑徳大学の開学と同時に開設された「淑徳大学児童相談所(昭和40-46年)」に始まり、「淑徳大学カウンセリングセンター(昭和47-51年)」、昭和52年に「淑徳大学社会福祉研究所相談治療研究室」を経て、平成4年からは「淑徳大学発達臨床研究センター」に改組されて臨床活動を続けてきました。
そこでは主として1歳〜6歳までの発達障害児に週2〜3回来所してもらって、最新の設備と開発された豊富な療育教材によって、系統的組織的な治療教育が行われています。また、療育教材の開発や音楽療法、モンテッソーリ法などの療育方法論の開発で、各方面から関心をよせられています。
その活動の場所は、社会学部の正門から若樹寮に向かう三差路にある木造の2階建ての建物と、記念館にある集団治療用プレイルームです。
毎年夏には、発達臨床研究センター主催のもとに、障害児の発達臨床研修セミナーが開催されています。 これまでに23回のセミナーが開かれ、平成10年のセミナーでは北海道から九州までの全国から620名の参加者がありました。 このセミナーは専門家の講演と、現場の実践研究報告で構成されており、現場の人達とともに学生諸君もこのセミナーで学ぶことができます。 セミナーへの参加方法は、まえもって掲示されますから、その手続きにしたがって申し込んでください。
さらに、『発達臨床研究』を毎年発行して、その研究成果を公表しています。
発達臨床研究センター 成人臨床部門は、平成11年度から、不登校・引きこもり・家庭内暴力・非行・児童虐待・家庭不和などの家族の問題や、過食症・拒食症などの摂食障害、アルコール症などのさまざまな問題を抱えた個人および家族や関係者のカウンセリングを始めました。
目下は、私学振興財団から助成を受けて3年計画で社会福祉領域における虐待の問題について共同研究をしており、その成果は、
「淑徳大学社会福祉研究所 共同研究報告書 −現代社会における児童・高齢者・障害者・女性の虐待問題とその対応に関する調査研究−」としてまとめられています。
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