1.全体の概要
(1)学生の成績状況(試験の結果)
社会福祉学科全体としての学生の成績状況(試験の結果)は、つぎのとおりである。
前期: |
A 36.3% |
B 26.4% |
C 15.7% |
D 9.5% |
E 12.1% |
後期: |
A 42.0% |
B 27.1% |
C 13.2% |
D 5.0% |
E 12.6% |
これを、Aに3点、Bに2点、Cに1点、Dにマイナス1点、Eに0点を与え、その総和を100で除して点数化してみると、前期1.6点、後期1.8点、前後期の合計平均で1.7点となり、学生の成績状況は、前後期を通じた社会福祉学科全体の平均でみて、「CよりBに近い」程度であることがわかる。
なお、以上と同じ方法により個々の科目の成績評価を点数化することによって、科目ごとに履修学生の成績の平均点を求め、0.5点きざみでその分布をみてみると、つぎのようになる。
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前期 |
後期 |
計 |
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2.51以上3.OO以下 |
5科目 |
11科目 |
16科目 |
9.1% |
2.O1以上2.50以下 |
5 |
11 |
16 |
24.2 |
1.51以上2.OO以下 |
14 |
10 |
24 |
36.4 |
1.O1以上1.50以下 |
8 |
7 |
15 |
22.7 |
0.51以上1.OO以下 |
3 |
1 |
4 |
6.1 |
0.OO以上O.50以下 |
1 |
0 |
1 |
1.5 |
計 |
34科目 |
32科目 |
66科目 |
100.0% |
前後期を通じてみて、全体の33%強の科目が2.01点以上3.00点以下の間にあり、成績評価の点数の平均がAとBの間であること、また、全体の60%弱の科目が、1.01以上2.00以下の間にあり、成績評価の点数の平均がBとCの間であること、そして、全体の7%強の科目が1.00点以下で、成績平価の平均がC以下(CとDないしEの間)であることなどがわかる。
(2)学生の授業理解度および自己の授業方法などに関する評価
学生の授業理解度および自己の授業方法などに関する評価は、学生の授業内容理解度(Q01)、試験問題自体の難易度(Q02)、授業内容の進め方(Q03)、シラバスと実際の授業との関係(Q04)の4項目に関して求められた。その結果は、つぎのとおりである。
- 学生の授業内容理解度(Q01)は、「1.かなり良かった」とする科目が前期で5科目、後期で5科目、「2.どちらかといえば良かった」とする科目が前期で17科目、後期で12科目、「3.予想どおりだった」とする科目が前期で8科目、後期で7科目、「4.どちらかといえば悪かった」とする科目が前期2科目、後期2科目となっている。
- 試験問題自体の難易度(Q02)に関しては、前後期合わせて半数強の科目が、「3.適切であった」との評価となっている(前期20科目、後期16科目)が、前期で10科目、後期で4科目が「2.やや難しかった」との評価となっている。
- 授業内容の進めかた(Q03)に関しては、前期では半数近い科目が後期では60%の科目が「3.適度であった」との評価になっている(前期21科目、後期15科目)。しかし、「2.やや速かった」と評価する科目が前期9科目、後期7科目となっている。「4.やや遅かった」と評価する科目が前期5科目、後期2科目となっている。
- シラパスと実際の授業との関係(Q04)に関しては、前後期合わせて85%程度の科目が「1.ほぼそのとおりにできた」あるいは「2.どちらかといえばそのとおりのできた」との評価になっているが(前期29科目、後期21科目)、「3.どちらかといえばそのとおりできなかった」と評価する科目は前期で3科目、後期で2科目ある。また、「4.ほとんどその通りできなかった」と評価する科目が前期で0科目、後期も0科目である。「5.どちらともいえない」は前期で3科目、後期は1科目ある。
(3)学生の授業態度に関する評価
学生の授業態度に関する評価は、学生の出席状況(Q05)と出席学生の私語の状況(Q06)の2項目について求められた。その結果は、つぎのとおりである。
- 学生の出席状況(Q05)に関しては、「1.かなり良かった」あるいは「2.どちらかといえば良かった」と担当教員が評価している科目が前期で25科目、後期で21科目にのぼっているのに対し、「3.どちらかといえば悪かった」あるいは「4.かなり悪かった」と担当教員が評価している科目は前期で5科目、後期で4科目となっている。
- 出席学生の私語の状況(Q06)に関しては、前期で30科目、後期で24科目と、前期で88.2%の科目が、後期においては73%の科目が、「3.どちらかといえば少なかった」あるいは「4.ほとんどなかった」として担当数員から評価されている。「1.かなり多かった」科目はなく、「2.どちらかといえば多かった」と担当教員が評価した科目は、前期で2科目、後期で2科目にとどまる。
(4)授業条件・環境に関する評価
授業条件・環境に関する評価は、教室の広さと受講学生数の関係(Q07)、授業準備上の問題点(Q08)、環境面での改善点(Q09)の3項目について求められた。
- 教室の広さと受講学生数の関係(Q07)に関しては、58%以上(前期23科目、後期13科目)の科目について「3.適当であった」との評価がなされているが、「1.かなり狭すぎた」あるいは「2.やや狭す.ぎた」との評価がなされた科目も前期で7科目、後期で5科目、また、「4.やや広すぎた」あるいは「5.かなり広すぎた」との評価がなされた科目も前後期合わせて13科目みられている。
- 授業準備。上の問題点(Q08)として多く認知されている(前後期合わせて17科目)のは、「6.その他」と「4.研究(業績)との両立」であり、前者が前期で6科目、後期で5科目、後者が前期で4科目、後期で2科目である。次いで「2.校務が繁忙」は、前期で8科目、後期で2科目にみられている。「1.過大な授業負担」は前期で3科目、後期で3科目ことどまった。「3.学会活動が繁忙」は、前期で0科目、後期で3科目である。
ただし、以上は単数回答(主なものを1つだけ選択)の結果であるから、いくつかの問題が複合的に認知されていても、主なもの1つ以外は数値に反映されていない。実際には、上記の問題のいくつかが、複合的に認知されていることも十分にありうるから、上記のそれぞれの問題点が認知される科目数は、より多くなるものと思われる。
なお、「1.過大な授業負担」と「2.校務が繁忙」が指摘されたケースを教員の実人員でみてみると、前者をあげた教員は、前期で18名中2名、後期で19名中2名、前後期通算で36名中3名、また後者をあげた教員は、前期で17名中3名、後期で19名中2名、前後期通算で36名中5名となっている。
- 環境面での改善点(QQ09)に関しては、「3.TV、ビデオ、OHPなど教育機材の状態」を指摘された科月が前期で5科目、後期で3科目あるほか、「2.マイク、カーテンなど教室設備の状態」を指摘された科目が前期で7科目、後期で9科目ある。「1.教室の冷暖房、照明状態」を指摘された科目は前期で7科目、後期は5科目である。これら以外の「4.その他」の改善点を指摘された科目が前期で2科目、後期で0科目である。
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